2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

0228

なんだかうっすら悲しかった。外はあまりにも春めいていて気持ちが悪かった。空気と肌が反発しない、ただ生温く、抵抗を忘れて溶け出してしまいそうな気候から逃げたい。春が来る時いつもうっすら嬉しくない。いつかの春ぼんやりしていたら車の行き交う百万…

0227

昨晩は友達と話してもらっていた。みょうに寂しくなる予感がして過剰にアルコールを摂ってしまっていたが呂律はずっと回っていた。熱量が跳ねがちなので気づかれていたかもしれない。出てくる話や言葉の重ね合わせがずっと楽しいのは気を遣われているからな…

0227

昨晩は友達と話してもらっていた。みょうに寂しくなる予感がして過剰にアルコールを摂ってしまっていたが呂律はずっと回っていた。熱量が跳ねがちなので気づかれていたかもしれない。出てくる話や言葉の重ね合わせがずっと楽しいのは気を遣われているからな…

0225

ひさしぶりに休みで、しかも元気だったので眼科へ行った。時期尚早ではないかと思ったが、花粉症の予兆がひさしぶりに見えていて、この先に行ける時間があるかわからなかったから声を無視して行った。十年前に同じ先生にかかっていたらしく、薬剤の進歩につ…

0224

小さいチョコレートを買わないでオフィスに向かう。お守りなしでも大丈夫でいられるかの簡単な実験、あるいは試行として。 結局普通に生殖をするべきだとか、小学校の教室の中心にいた人たちのような進行こそが全てでそれをどうせお前も望むようになるのだい…

0223

十日ぶりのお休みだった。朝起きて、意識の焦点が合うようになってきた。日常生活での声すら危うくなっていることを実のところずっと気にかけていて、好き勝手に喋るために取った場所に向かって一時間、あれやこれやと懐かしいことをする。週1くらいで継続…

0222

眠気が後を引いている。夜が明けるたび自動生成される景色を乗り継いで今朝も冷たかった。働き詰めだった上司が代休を取ることになりしばらく出勤しないとのこと。少し寂しく思う部分もありつつ、その人に休みができたことに安心もする。私はといえば少し任…

0221

ひさしぶりに6時過ぎまで寝た。眠かったのだということを思い出す朝、パンを焼いて食べられる朝。コートの襟を立てて体を前へと引っ張っていく朝。殺すつもりで歩かないとこちらが殺される、それくらいの気持ちが毎朝必要で、うまくいかない今日は乗り換え…

0220

会社に置いている端末が立ち上がらなくなったので、朝7時半、誰もいないオフィスであれこれと試す。どうにか大丈夫になってエレベーターを逆走し、また乗る電車はやたらに混んでいた。今週も膨大にやることがあると思っていながらの月曜日、リーダーは早く…

0219

削ぎ落としていって最後に残るものが本当の自分なるものであるならば、私はなるべくそれには近づきたくない。私の希望はそもそも不完全にあり、あるいはかろうじて気を緩めればもっとも失われやすいところに位置している。確実に実在から離れていくのに体は…

0218

いつもよりもっと早く起きて冷たい朝を歩いて駅、揺られて駅、いつもの駅。重力を配り歩くあの光源との間で奪い合われるものについて考える。いつもより早く会社に着くといつもより早いのに人がいる。首から下げたカードをタッチしてオートモードの人格が動…

0217

頭に薄く眩しい冷たい靄がかかっていて、負の感情が全く現れない一日だった 会社に行き、謎の朗らかさで呼吸をして、自分が何を考えているかよくわからないけど何だかにこにことしている。金曜日だからか、お昼の休憩室にいつもの人はいなかった 朝よりも夜…

0216

この一週間くらいずっとチョコレートのパンを食べるぞと思っていてお昼休憩になるたびに今日こそはとパン屋さんを覗きコンビニを覗いているのだけれど、いざ目の前にチョコレートの質感、値段、熱量を提示されるとわたしがこれをいま食べて何になるんだろう…

0215

町と体の優先順位があちらとこちらでは違うのじゃないか、ということを考える、顔顔顔と顔と顔で埋め尽くされていく朝の視界がきょうは山吹色に薙ぎ倒されていく、泡立つ脳で空が薄汚れていく、朝 踊りたいなら踊ればいいのだ、いま同じ階に同じトイレに入る…

0214

普通に帰って普通に寝て普通に会社に行くためには4時間しか寝られなかった夜を終えて朝昼、気圧のような頭痛と妙な全能感でぎりぎり、眠い、遠隔インターフォン、眠い、眠たい。今日も夜すっかり夜それでも昨日よりは早いまだ若者が輪になりはじめる前に乗…

0213

重力って疲れるじゃないですか。だからなるべく遠いところに自分を投げておくんです。そうすると、地上に辿り着くまでの時間稼ぎができます。え、でもそれだと地上に着く瞬間の衝撃が、あなたを殺してしまうのではないですか。そんなことを言われても。わた…

0212

怖いとか悲しいとか苦しいとか、全部自己解決しないといけなくなって、というか元々そうだったけど一瞬、というのは一人で暮らしていた4年間、共有が許されていた(と錯覚していた)時期があって、でも今はそうじゃなくなって、じゃあ考えないで、ないこと…

0211

会社に行かなければならなかった。少し早く行けたら良いなと思っていたのに朝ご飯を食べ損ねる程度の微妙な寝坊をして、結局9時に始業した。短距離走と分かっていれば頑張ることができるのだなと思って3時間とちょっと、やって、頭を下げて外に出て、私は…

0210

今通っているオフィスの同じ階を使っているのはみんな同じチームの参加者で、そのうちお昼時間に休憩室を使うのは今のところ私だけのようだった。そら豆のような曲線のテーブルがふたつと1人掛けの椅子がいくつか、部屋に入ると知らない人が、他の階から逃れ…

0209

相対的に見れば何にも辛いことなんてない境遇で、だから何も、息苦しくて涙がぼろぼろ出る嗚咽を抑える、わからない、何も悲しくない、何も辛くない、息が苦しくて涙が出る、よくわからない、わたしが辛いことなんて何ひとつないはずなのに、よくわからない…

0208

淡い朱色が夜を乾かしていくのが道の切れ目からよく見える、毎日電車でゆらゆらして、何が悲しいのか絶望的なこころばかりが育って、でも歩いてるってことは元気なんだろう、周期的な朦朧も訪れてだからそういうことなんだろう、窓のない部屋、廊下に出ると…

0207

漠然と鬱屈が頭上にもたれて揺れる朝、なんとなくの予報を信じて私だけ傘を持つ朝、電車はいつも異界のようだ、女性の車掌さんの声がとてもきれいで、くっきりした声が好きなんだなの再認は足を踏んだ反射のすみませんを、ぼやっとした喉の震え、すり抜けて…

0206

もう少しで何かの切れ端が見えそうなのに、ぜんぶ包んで会社に行く。駄々をこねるおじさんを見てああはなるまい、と思う、からには私も幾分はそうであるに違いないのだった。コートにマフラーの白い毛が散って散って、帰りにブラシを買おうと思ったのにやっ…

0205

昨日はそれでその後、演劇を見た。削ぎ落とされたり、繁殖してぶよぶよしたりする知っていたかもしれない時間の前半は息と、管の中で、息が苦しく、前のセクションと次のセクションを消すということは、いかにして可能なのか、それは残酷なことなのではない…

0204

毎日、少し遠くのオフィスまで通っている。朝起きなければいけないと思うからか夜中に何度も目が覚める、それで脳の奥のほうが少しずつ茹っていく感じがする。正気を保ち続けることが、昔よりは、または傾く時期などよりは楽にできるようになった気がして、…

0201

いつもより少し早く起きて、いつもより少し長めに電車に揺られて、行ったことのないオフィスに初めて入る。これから少しの間はここに通うことになっている。小さなエレベーターが何機か並んで、それに乗って、いつもより短めに上昇、いつもよりたくさんカー…

0131

ビスコは食べるとおいしくてつよくなれるのですごいを延々した下書きを裏返す気になれなくて、明日からはしばらく少し遠い場所に通わなくてはいけなくて、在宅勤務の母にさえ在宅勤務は仕事をしているとあまり見なされていないことがわかったりもして、冬は…