2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

1030

手を繋いで階段を駆け上がり快速急行に飛び込む母娘が、とてもきれいだった 舞台の上には何かが動いていて、私の体は変わってしまったらしい まだ売っていないはずの詩集が並んでいて、買って、誰もいないここでひらく きょうが終わればここにはもう二度とこ…

1029

どのようにしてなら許容されるかという問題 権威構造につかまったままだから思うのだ うまく話を聞くことができなかった反省を何度でもする 友達に会えて嬉しい バーニャカウダ 宙吊りの話とか、広げ方のこととか

1028

【9:00出勤】電車はいつも蛇みたいに見える。人はノイズで、車よりも踏み潰すのが難しそうに見える。小学校のころ、町のジオラマをみんなで作る授業があってあれ楽しかったな。【12:00昼休憩】また視界にしゅるしゅると蛇、流れる昼間の白の中。【13:00作業…

1027

朦朧と、朦朧としたままの頭、いつになく流れ出る血液、内臓と対面、夜になれば頭が冴えてくるならただの夜型かもしれない。もう5年くらい前から私が聞いていそうだなと思っていた人たちの音楽をどういうわけか今日初めて聞いて、思っていたのとは違って、…

1026

その大仰なロマンチックはどこからきたのか言葉にしたことはあるのだろうか、そのサイズ感のままで願いを何と呼べば気が済むのか、(出社したがずっと頭が朦朧としていた、窓際でお昼を食べた、足湯のように日光を浴して、少し眠り、まだずっと頭が朦朧とし…

1025

少し文章を書く必要があって、数日前に言い渡されてから隙間という隙間の時間にそのことばかりを考えて、呆れるほど言葉にまとまらないものの体裁を押し込もうとすれば体が強く軋んで、呻きながら書いた。言葉は最後まで着地できず、ただ、この強い軋みを、…

1024

日曜日はいい天気だった。約束をして、少し遠いところまで出た。洞窟と海が見たいですといった。いい天気だった。駅を降りるとき少し不安になるくらい人がいたけれどそんなに気にならなかった。洞窟を見た。海をみた。道を歩いて、高いところに登って、日が…

1022

あっという間に平日は過ぎていった。ほとんど出社、早い時間に始業、途中で帰宅して日付が変わるまで作業をして、在宅の日は昼休みを睡眠に充てて在庫整理で配られた乾パンを昼食に代えるようにして過ごしていた。時間だけが食われるが心理的負担はほとんど…

1016

逃げる、なるべく遠いところへ逃げる、朝がきて重力がものすごい勢いで動き始めても、なるべく長い間空中を感じていられるように、たどり着いてしまわないように。走る、なるべく遠くを目指して走る、街明かりに背を向ける、くらい山並みに背を向ける、静か…

1013

わからないわからない、誰かどうにかしてくれ!漠然としているうちに夜がくる。今日も外は明るくならなかったがそんなことはどうでもよくて、でも手足は冷え性を思い出し始めている・・・どうですか?お皿を洗いながら、もう何年も前から聞いているEPをまた…

1013

予期せぬ声と何かの予感、朝に返事して返事を待っている。今日は寒く、冬用の寝巻きを見つけ出せておらず、時勢に反して薄着でくしゃみをする。永遠に終わらないと思っていた作業に光が見えた、ほとんど他の人の声が作った、でもとても安心した。窓の外はず…

1010

どのようにしてなら立てるのか、どのようにしてなら発音が可能なのか、を考え始めてから、意識がそちらに振れるたび物の輪郭がくっきりとしすぎている、電車にいて、揺れていて、場所があって、音がして、不思議じゃないのに、ずっと知っているのに、今まで…

1007

言葉を削ぐべきだと感じるときほど何かを書くべきだと思っていて、日記の画面を開いた。今日はとても冷たかった。12月並みだそうだ。何かのギャグに見える、天気予報もあらゆるニュースも。仕事はあまり進んだように思えない。教えてもらったのに。行き詰ま…

1006

私の希望のひとつだった劇団が解散することを知った。作品はもう存在しているから、希望であることには変わらないが、もっと別の方向から、なにか変な穴が私に空いたような気分になった 言葉が過剰になって膨れ上がった揺り戻しのせいか、言葉を節制しなけれ…

1004

「日記をさ、書くんだよね」「何を書けばいいと思う?」「どうだろう。今日は頭がとても痛かった」「南の部屋は眩しいくらいの晴れの日で、とても10月とは思えない生温さに冷房をつけながら仕事をしていた、嵐の前の静けさのように、今日も定時で上がった…

1003

定時で上がった。とても久しぶりのような気がした。こんなにも温暖なのに日はもう暮れている。机の上の小ぶりなかぼちゃの色濃いリアリティ、世界の中心ですと言いうるだけの存在の自信。あなただけがくっきりしている。 少しだけ外に出た。仕事終わりの夕方…

1002

その日が終わるまで、絶対に大きな怪我をしてはいけないし、各種疾病も絶対にNG。そのような言葉で伝えられたわけではないが、私はそのような形に言葉を私の体に受容した。つながりややりとりの緩やかさの中で、これだけは唯一絶対厳守撤退のものとしてあり…