0211

会社に行かなければならなかった。少し早く行けたら良いなと思っていたのに朝ご飯を食べ損ねる程度の微妙な寝坊をして、結局9時に始業した。短距離走と分かっていれば頑張ることができるのだなと思って3時間とちょっと、やって、頭を下げて外に出て、私は先週も足を運んだ劇場に向かう。外はもう雪の名残すらもなく、暖かく、電車の彩度も高く、そう休日の特徴の一つは匂いだと思っています。嗅覚があちこちに反応して、マスク越しでもそれは分かって、日が差していたりして。

見たのは3年前に京都で見た作品の再演で、今回また見られて嬉しい、劇場が変わるだけで印象もいくらか変わる、時間も経っている、言葉の端々も変わっているのだけれど。演劇ということが現実に対してできることの真ん中がこれで、もしかしたらこれしかないのではないか、みたいなことを考えたりしていたら長くなったのでどこかとても隅っこで書こうかな。それからもう一つ演劇を見た、梯子は初めてかもしれず、本多劇場に足を踏み入れるのも実は初めてだったので私は別に演劇が好きというわけではない。団体名を知っていていつか見ようと思っていたので今回見た、にぎやかな感じで身体がよかった、内容はそんなに好きになれなかった。舞台を見るときに見たいこだわりのようなものをうまく見つけることができなかった。長く続いている団体、に固有の歴史っぽさ、特定の時代に醸成されたある種の個性の固定化されたようなもの、そこへのメタな視点が欲しいと思ってしまう、気がする。

したため『擬娩』

FUKAIPRODUCE羽衣『プラトニック・ボディ・スクラム