2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

0130

すごくどきどきすることがたくさんあって、うずくまりたくなるうずまきになりたくなる、手が少しだけ震えている気がして、チロルチョコの軽い包み紙を破った 曇り空の冬は冷たく、公園には子どもの駆け回る声が反響していた 好きなものの話をもう少しでも自…

0129

読んだ本から好きな文章を集めていて、それを印刷しようと思ってまとめていたら思いのほか大きくなってしまって卑しいなと思った 好きな音楽をたとえば何と言って人に紹介するのかとするとそれはとても難しい問題で、言葉など見失ってしまい、それはただ人に…

0128

今日はなかった話をするね、空が鳥を飛んでいて、お皿の雲は大爆発。見たこともない導きがわたしの先に立っていて、目を閉じる、流れ去っていくものはいつか星と呼んでもらえるようになるって知ったら悲しい気持ちになるのだろうか ずっと前、高校生の時にツ…

0127

日々は退屈だけれど幸運にも穏やかで、それだけにいつも亀裂が入る嫌な想像が湧き出ては追い払うようなことをしている。鏡の曇り 冬の晴れ間 話が通じるということで評価してもらえることが思いのほか多く、嬉しいことだけれどそれはつまりこれから先に大変…

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もうこんなことやめなきゃいけないよ 夢の中で、レンズが光っていた 体育館みたいに橙色の、広い、外は晴れていたみたい、整列するスーツの人たち 私は何を着ていたのか覚えていない 外に出たら青くて古びた廊下だった 多分 そういう日

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たまたまそれが詩だったことのなにが不思議なのだろうと思う。たくさんの文学を知っている訳でも、気取りたい訳でもなくて、たとえば流行のポップスが好きみたいな軽い気持ちで詩をぼんやりと好きだけれど、おかしいことなのだろうか。たまたま機会に恵まれ…

0124

降り積もる焦燥と虚無感、はっきりしない意識にのまれていきそうな日だった 夢の中でいた大きくて寂れたビル、の屋上、の真ん中に草が生い茂っていて、そこからさらに高いところにのぼれて、そこは暗い暗い灰色の鉄骨、誰もいない 2階で雑然とした部屋が待…

0123

0122

何か書きたいことがあったような気がした、大事なことだった気がした、それを思いついたのがこの地球上のどの座標のあたりなのかも思い出せるのに、内容だけが思い出せない そういうことはよくある 外は晴れていたな とても眠たかった 土曜日なんて一瞬 私は…

0121

ひと月はあまりにも早く、またとても眠たい日がやってきた。なるべくなめらかに春に辿り着けたらいいですね、と言ったこと。

0120

5億年はもう経ってしまったらしい。電車に乗るたびに、電車に乗る、ということを考えてばかりいて、だからこのことをもっとよく考えているいろいろな人のいろいろな考えを底流に持つ演劇とかたくさんあると思うんだけど何も知らない。ただ体を震動させなが…

0119

ずっとこびりついていて、それはある種の呪いとして機能し続けたもので、多分気のせいでもあり、でも気のせいだとか、思い違いだとか、言ってしまったらいくつかのお話しは成立しないとも思う。童話も神話も詳しくないけれど………………百年眠りましたが呪いなん…

0118

偶然、ずっと話をしたかった人と話をすることができた。もう何ヶ月も機会を窺い逃し続けていて、それが適切であると思っているから、良いことなのかはわからなかった、話したかったことは話せたようでいてひとつも話せなかった気がして、緊張で熱が上がるな…

0117

ほとんど定時で仕事を上がって、適当に着替えて外に出る。黒い影が私の足元を追い越していった、と思ったら猫で、毛並みの良さそうな猫がこちらを見ていたような気がした。丈が長かったので直しに出していたスカートを引き取った。後になってからこういうこ…

0116

砂のイメージがずっと頭にある。淡い砂は冬の光 細い雑居ビルを恐ろしく思うのとは違う次元の、たとえば寝て明日目が覚めなくても、それはそれでいいかなと思うような薄い憂鬱

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どうして電車に乗るのだろう。腹から下が震えることが、私が移動している証拠なのらしかった。このあたりには長い時間住んでいたことにはなっているけれど、名前も知らない路線があるようなことに今更気がつく。車窓から見えるのは妙に地に足のついた生活の…

0114

お互いに期待値が低いせいなのか、わたしは想定されるより早く仕事を進められるときがあるし(そうではないときも当たり前にある)、仕事は想定していたよりは今のところ辛くない(いつかそうではなくなることは先輩たちをみていればわかる)。生きてはいる…

0113

空に浮かび上がり、解けていく体のことを、空に浮かび上がり解けていく体のこととして理解できなくなるときのことを恐れている。湯船に柚子が浮いていて、この冬二度目の冬至だった ふやけた白いところから筋は浮かび上がり、人の血管のような枝分かれとして…

0112

書けることが本当にないな、今日は七時に起きられた。仕事は相変わらずの細切れで、連絡をしたり待ったり、言葉をこねるのが一番苦しいけれど楽しいことだと思うばかりの日中。写真とその説明が続いているような本を借りているのでたまにめくって、視線があ…

0111

開き直りで日記を書く。ツイッターは今は少し怖いので書かない。今朝は起きたら八時半だった。いつの間にかざあざあと雨が降っていて、冬じゃないみたいな音だった、でも寒かった、コートを着て仕事をしていた 昼に茹でたインスタント麺の、水を含んでつやつ…

0110

もう私は言葉を意味のために使ってはいけないのではないかと、恐怖に近い感覚が肺の中を泳ぎはじめている。恐ろしいことだ、すかすかになって、それだけが許されて、だってもう言葉を頑張って引っ張ってくるためのものなど何もないことがわかってしまって、…

0108

起きる頃には昼間になっていた。今日は晴れ。明日も晴れるらしく、一抹の安堵を覚えた。いっそ、一度死んだことにしてしまいたい。呼吸のように規則的で、警笛や、電話の呼び鈴の音を砕いてさらさらにしたような、それらを足して割って混ぜ合わせたもののよ…

0108

まだ凍りついたままの路面、都心を包む冬の光のあまりにも無垢であること クラゲの傘にある系統樹みたいな模様 無我の象徴のような存在と自我の強過ぎる音楽 大きい魚 眠っている魚 朝に見た犬は石の匂いを嗅いでいたな 知らない人のマフラーの網目を視線だ…

0107

朝起きて、積もって溶け残った雪を見たりした 南の部屋はあまりにも眩しい ときどきは混乱したり、悲しくなったりする 子どもみたいに というよりも 子どもだ、水の流れを失いつつあるだけの 明日は人と会う予定があって、こんな調子だから全てが不安に思える

0106

起きたら八時半だった。はっとするほど廊下は寒く、噛みちぎるパンの隙間に最高気温の4度を知る。眠たさは継続、昼には降雪し、白んでいく木々、重たい眠さと奇妙な暇、窓からは冷たさがしんしんと訴えかけてくる。コートを重ねて着ても骨が冷えていく。

0105

昨夜、久しぶりに眠れない感覚を思い出した。眠れず、音もなく立ち込める不安と焦燥は過去や現在のあらゆる要素を吸い上げて肥大化していく。空気を破ろうと引っ掻いてみても何かが捕まるわけでもない。1年と3ヶ月前に読んでいたものを読んで、どうにか寝…

0104

憂鬱は血液に溶け込んで、私の体は動かなくなった。手指が冷たい。歩道橋で光を浴びて、少し歩いて枯れ葉を踏んだ。感情の自給自足が私の大きめの目標で、だから何もかもは形に残らない。何も悪いことはないが、憐れまれはするだろう、あるいは見下されるか…

0103

危ないですので駆け込み乗車はご遠慮ください…………駆け込む私をイメージする 線路へ飛び込んだら四方八方からの光の海だ 質量に潰される可能性 後ろの人に突き飛ばされる可能性 地面そのものが揺れ崩れていく可能性 私の髪のくせに視界を遮るな よく晴れた日…

0102

元日はこんこんとねむった オセロでもう誰にも勝てず、運試しのゲームでは全勝した 今朝も起きるころには昼になっていた 降り注ぐものはみな白く、まっさらな気怠さが重力を甘くしていた 悪い夢みたいに、今いる駅の名前だけがわからなかった ぱちりと視線が…