2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

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雨が降っている。ぼんやりとすぎていく。頭が割れるように痛いと思ったら気圧が急降下する予報で、明日になれば急上昇の予報らしい。12月になる。家にある本を読み返す月にしたいと思っているけれど、どうなることか。最近少しずつ見ていたアニメは今夜で最…

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嫌な夢をよく見る気がする。そういうときに限ってなかなか起きられないのは不思議なことのように思う。誰もいない南の部屋は透明に明るく、どこまでも明るく、青い陰影が揺れるたび、晴れた日の夕方に、部屋の闇が濃く見えたことを思い出す。もう何年も誰も…

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ひどく眠かった。カフェインを飲んでも、足踏みをしても。冬、の外、難しいこと、眠さ、遠ざかる足音、足音をうまくすること、歩く姿勢、小学校からの歓声、鳥、異様に鳴く鳥。

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眠たい月終わりが巡ってきた。部屋に陽射し、呆然としている。あのとき、山に行かなくて良かった

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青い扉、かわいたリース。窓硝子のなかを通り過ぎていく女の子たち。自転車で滑りゆく男の子。黒板。さかさまの椅子。まだら模様の床。カラフルなマスキングテープで補強された丸椅子。透明な瓶が並んでいる(いままちがえて"たうめいな"って打った)灰色…

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のんびりとした日だった、ような気がした。晴れていたような気がした。本当だろうか。今日も一歩も外に出なかった。気がついたら平日が終わっていた。緩やかに仕事が終わって、本を読んだりしながら、そういえば先日届いたコートはどうしようかな、形と色は…

1118

妙にお腹の減る日だった。食事、の感覚を追いかけてみる。不可か不可でないかの軸の斜めに別の平面をじりじりと広げていくことを画策する。

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暖かい日が続いている、と思う。日曜日に渡した花束は玄関に飾ってもらったのだけれど、私が外に出ないのであれから一度も目にしていない。今日は寝坊をした、八時に起きた、在宅勤務のおかげで何事もなかった。昼間に見る外は明るい。近所で鳴く鳥のことが…

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爪の解像度が下がるのに懲りずにポリッシュを塗りたくなる、自分の体に連なるところがつやつやとしているのは楽しいこと。借りていた短編集の記録を書いていたら、一番気に入りの短編だけ感想が書けなかった。どこが好きとか、どうして好きとか。書けなくて…

1115

嬉しい予定がひとつ増えて、楽しみだった予定がひとつ遠ざかった(なくなったのかもしれない)外はとても暖かく、今はとても眠たい。眠たい…

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日曜の朝なのに7時に目が覚めて、不思議に思っているうちにまた寝て9時になっていた。午前の間はきのう借りた本のうちの一つを開いて、午後になったら気に入りのワンピースを着て、それを着ていることを知られないようにして、外に出る、眩さは私の体を透過…

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あたたかい陽光が南の部屋にひたひたとしていて、風はなく、今日は不思議なくらい穏やかだった、気がつけば木曜日なことが不思議だが嬉しい。人と読み合わせたい戯曲があるけれど誘っても良いものか、振り返れば眩く粘ついた景色の中でまだ生きている後悔に…

1110

買おうか迷った故人の詩集は一晩で売り切れてしまっていた。もっと迷っていた人の手に渡っていたらいいなと思う。 研修があった。なんとか力、なんとか力、そこに出てくるものがこの世の全てだと思わないこと。その外側かあるいは隙間に私が大事にしたかった…

1109

雨が降った。窓の外は一日中青かった。昼休みの半分をいつものように横になって過ごしていると存在の輪郭が溶け出ていくようで、細かい雨粒のひとつひとつが次々に砕ける音がそこかしこで光っては散っていくのが心地良かった。安く買ったセーターの毛玉を刈…

1107

朝遅く起きて明るい時間、ひとりの家で渡しそびれたレトルトのカレーは微妙な味がした。電車に乗って都心へすべり、やっぱりコートは買えない。頭を上向ければ秋から冬にかけての淡いきれいが昼から夜へと階調を連なって、空の色からきれいという気持ちがは…

1106

夜、ゴミを捨てるために少し外に出たらとても懐かしい感じがした。家族が寝ていたので、少しだけベランダに出て、手元にある詩を声に出して読むと衰えた喉の部分が引き攣るなんだかとてもそれで、久しぶりによく眠れた。起きたら昼過ぎで、だから皮膚科には…

1105

時々文字が読めなくなりながら朦朧とする日中を定時プラス三十分まで滑り落ちて、謝りながら退勤する。月曜日くらいからぼんやりと見始めていた映画をやっと見終わって、明後日返さなければいけない本はもう少しで読み終わりそうだから良かった。また布団に…

1104

眠くて仕方がない。息苦しくて仕方がない。夜になれば不安になって目が冴える、時間がただすぎていくことが怖いのだということを、これから何度でも思うのだろうと思えば途方もない気持ちになる。

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夢の中で、友達が自殺した。ふたり。目が覚めてみればどちらも実在しない人間だったけれど、新幹線に乗って帰らないといけないと思っていた。ロッカーには飲みかけのペットボトルを残して、私は消灯された橙色の廊下を歩いていた。小学校のような場所を駆け…

1101

悩むほどのことではないこともわかっていて、でもそのことでちゃんと悩んでいないといけない気がする。遠ざかっていく私の体の話をした。