2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

0827-9

振り返れば道々はまだ白く光っていた、夏の残照、雲の陰影 電車に乗る、距離もわからないどこかへ行く。算数をする、人と話す。「ただそれだけの簡単なこと」、それに気づくことも簡単かといえばそうではないから、なかったから、仕方なかった色々なことを振…

0824,6

ホワイトノイズを耳に詰め込む。ループするときの段差に有名な騙し絵を思い出す。蝉はまだ鳴いている。大事な大事な連絡をひとつする。いつか必ず裏切れるように願いながら文字を打つ。 図書館から借りてきた小説を開いてみる。内容は全く頭に入ってこない。…

0822

行かなくて済むように、祈りながら予約のボタンを押下する。お待ちしています、待たれているのはわたしではないのだろうということを、他の人たちよりもきっとずっと執拗に知っている。見えないものの方が怖いね、見えるものの方を怖がるくせにみんなそう言…

0821

朝には柔らかくて軽いパンを食べる。同じコップにコーヒーと牛乳を両方入れるのにはちょっとした悪意めいたものがある、ような気がする。何かの真似ばかりをしていた。真似をしている間だけは間違えないでいられた、忘れてしまっていた。正午を待たずに暑い…

0820

フラットな寝付けなさを超えて2度目を覚ました。一度は驚くくらいの喉の渇き、もう一度は突然やってきた鼻づまり。2度目に起きた時にはもう外が白んでいた。あまり眠れた気もしなくて、せっかくの早朝にもおとなしく布団に入り直す。扇風機の羽が夏を擦り…

0819

最近、午前中に頭がひどく痛むことが多い、今日に至っては日が暮れるまでずっと痛くて、いつ薬を飲むか決めあぐねている間に日が沈んでしまった。何をしているんだろう。読みたい本が積み上がっているから明日は早く薬を飲もう、明日こそ。顔がべたべたする…

0818

どこにも行かないのに(どこにも行かないから)イヤリングを耳からぶら下げてみたりもする。銀色の金具は黄色くくすんだ肌には合わないとされているけれど、鏡の中を伺うにそんなに悪くないような気がした。2千円近く出して補充した初対面の下地がうまく馴…

0817

スーツを着る。小さい傘で日陰を作ってその下を歩く。電車に揺られて一度足を運んだことのあるところへ行く、暑い、暑い。話をする、話しきれなかった気がする、終わってからひどく不安になる。道が暑い。懐かしい歌を口ずさむ。(歌え、ウィニー) また電車…

0815

朝起きる。私以外の家族がみんなで朝食の卓を囲んでいる音が聞こえるから、喉が乾くのにも耐えて話し声と食器の当たる音を見逃すことも当たり前のように繰り返す。ロフトベッド。明かりをつけない朝方の部屋は水色。一通りの音が落ち着きかけると私は梯子を…

0814

エスカレーターを漕ぐ兄弟を見たって泣かない図太さであったし、今はお盆に当たるらしい、初めからそこにあったみたいに夏が暑い。何度目かの「」最終面接。 分裂を続ける視界を、情けなく眺めている。ものものの端で埋め尽くされている部屋の端でないところ…

0813

起きた。暑い。正午を待たずに冷房。ここ数日のわたしはずっと鳩になっていたのかもしれない。ピーマン。機会が削ったかき氷。踊りたいなと思う。文字を無理やり並べるとやはり気疲れがする。最近食欲があるので健康なんだと思う。あと何があっただろう。教…

0812

6時に目が覚めた記憶がある。けれども「起床」をしたのは9時だった。起きるはずの時間に起きられない。困る。 雷が鳴ったり晴れたりを繰り返して不穏な空模様だった。覚えたり、見たりしていた。夕方になってから図書館まで歩くと、道にはひと気がなくてな…

0811

頭が痛くて日付が変わる頃には寝ていた。寝苦しくて5時には起きた。洗濯機がぐるんぐるんと回される音が、ドア越しにくぐもって聞こえた。外はもうすでに明るくなりつつあった。なるべく音を立てないようにして台所へ行ってお茶を飲む。やはり夜明けごろの…

0807-09

朝、アラームの鳴らし過ぎを指摘される。ほとんど記憶がない。午前中もなんとなく怠く、なんとか昼食をとったけれどますます怠く、 痛いのは関節ではないのか、味覚はあったはずだ、嗅覚もある、回らない頭で一通りの体調不良を通り抜けて気がつけば夕方だっ…

0806

母と妹のはしゃぐ声で目が覚める。朝食の食器同士が当たる音がやむのを待って、それから起きたふりをする。晴れ。あっけらかんと夏は訪れて、我が物顔でこの町にも居座る。 つるりとホームに滑り込む電車、ふわっと浮いた気になる。眼鏡を買いに行った。 あ…

0805

朝を微妙に起き損なう。少しだけ日が傾き始めてから、本を返しそして借りるために図書館へ行く。久しぶりにカメラを持って歩いた。前にシャッターを切ったときとは全く違う花が咲いていた。近くの集合住宅で花に水をやっている女性に声をかけられる。お花お…

0804

相談室の面談だった。半月に一度。何を話せば良いかと考えるにあたってこの2週間のことを思い出そうとするけれど全く何も浮かんでこない。何かあっただろうかと、日記を見返したり、カレンダーを見返したりするとなんらかはしていたようなのだけれど、記憶…

0802 - 0803

報告される感染者数、その意味の受け取り方は様々にせよ値としては増えてばかりいて、テレビの中ではその話題に詳しいとされる人たちがあれこれと言う。むやみに人に会うことへの警戒が勧められる。 午前の間に色々と、今日のうちにしなければいけないことが…

0801

生理。むかしは痛くも痒くもなかった。いつの間にか、世間で言われるような「症状」的なものが私のところにもやってくるようになった。私はこの現象のことを嫌いではない。調子の悪いときひたすらにひとりで引きこもることが許されている世の中だったなら、…