2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

0831

身近な人にこの世でいちばん長い挨拶をしてみましょう、チャイムが鳴ってそういう授業を受けていたとき、私は布団の上でうずくまったまま雨の音を聞いていた。夏という音が滴るのは、に続くもっともそれらしい理由を思い損ねて、窓硝子の外ではあまりにも正…

0830

夜に外に出ようとするとき、雨が降っているような気がする。気のせいかもしれない。今朝は妙に涼しくて、ひさしぶりにすっきりと起きた。枕元に積んでいる本は日に日に増えていく。色々なタイミングを後悔ばかり、嫌なやつみたいなことをしてしまったと思っ…

0826

手紙を書いている。書いたとて渡せるかわからない手紙を書いている。連絡先を交換しなかったから、もう会えないのかもしれない。お礼だけ言えれば、健やかにお過ごしくださいと言えればそれでいいから反対に何を書けばいいのか悩んでいる。また会える気がす…

0823

空白に甘えていたら空白から出られない、今日は雨は降っていない。前よりは体の解像度が上がったのは嘘かもしれない、前よりも取り組み方がましになったのも嘘かもしれない。どうにかしなければと思う、もう2度とないかもしれず、それはある意味で嘘ではな…

(0813)

雨が降っていた。久しぶりの友達に会った。卒業以来になっていた。細い階段を登って茹でられた麺を食べておいしかった。雨が降っていて、お互いに財布を探していたのに財布だけが見つからなかった。 その後少し時間があって、一人で入ったドトールには台風の…

0812

傷ついて帰るに決まっている。そうでなければ踏み躙ってしまうなにかがあるに決まっている。そんな気持ちなら来ないでほしいと通常の中に思われて仕方ないことも織り込んで、だから行かないといけないような気がしている。行ってなるべく多くの傷を負い、な…

0809

体調があまり良くなかった。気温差となぜかいつも通りではない周期のせいだと思う。喉も関節も違和感はない。低めの平熱。人の話を聞いている。私には書くべきことも読むべきことも考えるべきことも何もなく、今は夏?秋はもうきている?冬ってなんだっけ、…

0805

語られない方が正しい言葉が降り積もって重力は維持される、隣の世界のルールが飲み込めない、今日は雨は降らなかった(?)違うのだ、そうじゃないのだと動力だけが胸の内を渦巻いてやっと見えるものは潤いだす、あざやかの重なるゼリーみたいに見えて遠ざ…

0804

肩の背中側の首側の、なぜか感覚の鈍い部分をなぞってみる。どこまでつねれば痛さがわかるかを試してみる。久しぶりの雷鳴と豪雨はわくわくする、子どもとしての現実の日に日に抜け落ちていく子供の部分は異常にすなお。まわりは緩やかに動いていることに気…

0802

密航者の気分だった。どこから来たのかをいつでもやんわり秘匿した。街は茹っている。会いたい人に久しぶりに会えたり、そもそも声をかけられなかったりした。 世界観がもう分かれ始めているというよりも、分かたれがほぼ完遂されつつある段になってようやく…