2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

0728

近々用事があるので、ここ数日は体調をどうしても意識したくなる 思い詰めるほどに体は違和感の塊で、あっという間に当たり前が解体されていく 平熱にも熱はあり何度も体温計を脇に差し、仕事の連絡をタイピングしながら、この指はなぜ動いているのか不安に…

0727

最近は妙にすっきりと起きることができる 色々な人に会ってはすべてが遠ざかっていく、みんな少しずつ違うものに変わっていく 昔は音だけで楽しかった音楽の歌詞が実体となって体を突き抜けていく、遠くを駆け抜けていくあのサイレンの真ん中に私がいる気が…

0723

声だけを知っている友達に会った 綺麗な曲線としてある彼女の睫毛を見ていた 熱された階段の上は甘い匂いがして、いつかいなくなる誰かの声を聞いている なんて誰が言ったのか

好きなもののことを話すときはいつも命がけで、それなら話さなければいいのに、わかってほしい希望に縋ってそのときだけは死んでもいいような気持ちで、目を固く瞑って言葉を放つ、対立意見への擁護をいつもあらかじめ用意するからすごく苦しい、いつも居心…

0721

晴れの空の青色よりも歩道橋の水色のほうが鮮やかに見えて安心できた、眠りはいつも遠い島としてある ロフトベッドなのに枕元に本が散乱している、起きてすぐから寝る少し前まで仕事をしているときもある からんからん !!

0716

最近はまたよく聞こえるようになった気がする 白い壁が目を焼いて建築は残像になって、あの夜雨が降っていなければわたしはたぶん公園にいた……… もう何年か前から前がどちらかわからない、わからないのに最も大きな一般論に従えば窒息してしまうことだけがわ…

0712

日曜日に受けた動くことのワークショップの感想 外へのチャンネルがあまりにもない、気配がわからない 微妙に音が聞こえる 人がいることを言語的にしかわからなかった 私の中の解釈が正しければ言われたことはわかる気持ちになれる、わかるとは言えない、わ…

0710

薄いビニールは潮騒のような音をならして、わたしの記憶を飲み込んでいく。家具の入れ替えで強制的にはじまった片付けで、わたしはいくつかのものを手放さなければいけなくなった。ものがないと、忘れてしまう、たとえ覚えていられたとしても、それがわたし…

0709

点滅してますと答えた。先週と同じ部屋で、瞬く白色に急かされて荷物をまとめる。 点滅しています。最近どうですかの意味の質問に対して浮かんだのはその言葉だけだった。それがすべてでほんとうだと思うのでその言葉しか使えず、許してくれると甘えているか…

0702

予約する部屋を間違えたのだった。退勤をして、夏のような外、恥ずかしい気持ちでキャンセル代金を払う。ひんやりとした硬貨が指の腹をすべる カフェソーダをはじめて飲んだ はじめに説明されたのに見事にふきこぼしてしまった 謝りながら机を拭いてもらった…

0701

七月、しちがつ、その音の涼やかさならわたしにも分かる。共感覚の人の気持ちなど、繊細な人の心などわからなくても印象の心地よい部分にフォーカスを当ててその他の苦痛を風流となすその感傷はきっと分かる。のみこまれていく 炙られた意識でことばになやま…