2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

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「あなたが好きそうだ」という言葉に感じるそこはかとない冷たい感じは多分、言葉の裏側に「私は好きではないけれど」を感じてしまうところに起因しているのだと思う。言葉の性質なのか、わたしの悪癖なのかはわからない。 ひとが好きだという本を、借りるは…

0224

古い方のパソコンが、そろそろ動かなくなってきた。しばらく充電に繋いで、エンターキーを何度か押して、電源ボタンも何度か長押しをして、それでも何も言わないようなことが増えたように思う。新しい方のパソコンは、前の7月に思いつきのようにして買った…

0223

ハードルの高い場所に初めにいる意味はあるのだなと思ったけれど、第一にそこに居付けるかどうかでゼロを切る可能性があるので全てはまちまちなのだと思う。取り敢えず、過去の不安を小さく回収したような気持ちになる。無心でキーボードを叩く時間をとると…

0222

せっかくの日なのに、22時22分を見逃したので穴が増えた。せっかくの日だから嘘をつく。 何に急かされているのだろう。してはいけないのではないかと思うようなことが増えた。どうしてだろう。あまり人とは会っていないのに、仕事でも、あまりにも幸いなこと…

0221

朝ってなんでこんなにあかるいんだろう。しゅるしゅると、車両が駅の影に吸い込まれているのがみえる。昼休憩の会社の休憩室では、携帯を見ていることよりも、本を開いていることのほうが罪悪感がある。誰も何も言わないのに。日焼け止めを塗り忘れたままの…

0220

足音を驟雨にたとえるのはときどき見る 雨脚ともいう 雨に腕ってないのかな 演劇を観に行った、私が行く中ではかなり大きめの劇場まで行った 劇場という場所は嬉しい 論理的な連続性ではなくて、同時性みたいなもの、重なりみたいなもの、初めからそこが抽象…

0219

良くないことは続くものだ。昔からずっと、色々な人がそのように言っているのだからそうなのだろう。今朝は正午まで体を起こせなかった。朦朧とする頭で、トースターの中でしっかりと焼かれた網を持ち上げようとして指先を熱した。値札を見誤って高い食パン…

0218

色々考えていたことがあったはずなのに、全部忘れてしまった。勢いがないと歌集は買えない。食卓の会話が思い出話ばかりになっていって、ごめんねと思う。左耳には携帯と繋がっているイヤホンを、右耳にはパソコンと繋がっているイヤホンをつけて、懐かしい…

0217

夜のベランダは冷たい海だった。地上を打ち抜く星灯りの鋭さに皮膚を削られながら、満月を少し過ぎた白い光が煌々と浮かんでいるのを見た。その輪郭は変わらずゆらゆらと燃えている。 夜、変な時間に寝てしまって夢を見た。

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言葉がからまり、蒸発し、なにもいえなくなる 文字の会話も駄目だったぎりぎりを歩く、頭の中を埋め尽くすものをなるべくころされたくないに変換するようにしている わたしは異常ではない、どうしようもなく平気だ、正常であり続けなければ異常であるとする…

0213

この音楽を聴くときは、特定の練習をしているときか、特定の話題について書いている時にしないと、この音楽のアッパー性に慣れてしまったら、そういうときに意味をなさなくなってしまうな、と思いながらなんでもないのにその音楽を聞いている。音信不通にし…

0212

日記って多分、その日にあったことを書くものだ。向こうに見える屋根が鋭く光って、それが雪景色の名残だったこととか。小さい犬が懸命に道を歩いていたこととか。インターネットの友達が勧めてくれたアイスを探しに、午後、近所のコンビニを歩いて回った。…

0211

2日かけて心理検査を受けたことがある。特に必要があったからではない。大学生のよくあるアルバイトのひとつとして、冬の日、静かな検査室に足を踏み入れたのだった。同じ大学にあるのにいつも使う建物からは一駅分離れていて、敷地の中は全くと言っていい…

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マスな娯楽と相性が悪い、と思っていたけれど、どちらかというと苦手なのはマスとしての享受の仕方なのではないかと思うようになった。 ある選手がうまくいかなかったことを、なぜ人々が共通の話題として怒りあるいは悲しみ、取り沙汰するのかがわからなくて…

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夢の話。古い建物の2階にあるスタジオで、なぜ踊りをしないのかと言われている。外に出ると秋のあざやかなころみたいに緑色、すれ違う高校の時の同級生たちが、演劇をするのだと言ってどこかへ消えていく。友達のところに帰る。話したいことがたくさんあっ…

0208

ずっと悲しくて体が重くて、どうしようかと思った。突然仕事の作業が増えて、確かにこうしている間は何も考えなくて良いと思う。少し先に受け持ちそうな仕事が楽しそうなので、微細なわくわくがありよかったですね。早く物語の向こう側に行きたいです 曲がり…

0207

これから歌うのに、その歌詞が頭に入っていない。それなのに、随分と朗らかな気持ちでその時を待っているような、そんな夢を見た。夢から覚めた瞬間のさみしさは何に由来するものか。追いかけてくるように、どうして歌なのだろうと思った。不思議だった。外…

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もうお腹がいっぱいだ、と思ったとき、カップの中身はまだ八割は残っているような有り様だった。おいしくなくはないと思ってしまうことへの自己嫌悪にも届かない虚しい何かが立ちはだかる、だからこんなにたくさんはいらなかったのだ、きっと。店の沈黙を穏…

0205

頭が痛い。今週が溶け消えたかのように記憶がないのは、この頭の痛みのせいであるに違いない。図書館に四冊の本を返しに行って、四冊の本を借りてきました。手元には一体何冊でしょうか。交換本コーナーには心惹かれるけれどそうやって持ち帰ったものをいく…

0204

一枚の紙を刷るためだけに会社に行った 満員電車に乗るのはいやなので、お昼に出て、日の沈む前に帰って、帰ってから仕事 必要であることはなんとなくわかる、必要というか しかたなさみたいなものがそこにあることは、ちゃんとわかっている 制度上何も問題…

0203

頭は重たくて、朝はぎりぎりまで寝て、昼の休憩の時も寝て、それでも体が重たい、血に金属が混じっているかのような、そんな気がするみたいな、今日も外は晴れていて、でもそんなぎりぎりの感じだからお布団干せなかった 頭が痛いのが治る気がする、みたいな…

0202

頭が重い。朦朧としている。言葉がばらばらと崩れていく。眩暈がすると言って職場を早退した人がいて、憂鬱の人がいて、だからお化けが通っているのかもしれないと思う。過去に出会ってきた誰に対しても常に申し訳なさが付き纏い、再会はとても勇気のいるこ…

0201

ひさしぶりにも思えるかなしいが去来していて、インターネットに数多見る女の子たちのように大きな指輪をつけたら元気になれるかなと思ったけどわたしには彼女らのような心の清らかはないみたいで、金属は金属、石は朝。かなしいはかなしい。でもないよりは…