2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

0531

最後、最後、区切りは心地の良いものだ、こんな日にいい気候すぎてうそみたい、涼しく流れていく空気に腕は解けない、人との会話ができない、頭が真っ白になる、夕暮れが青くなかったら終わっていた。歩きながら考える現実味ってなんだろうということ、道路…

0530

駅まで届く。外のフェンスから、近くの歩道橋から中の様子を伺う近所の中学生。いつまでたってもソーラン節なのが少し面白い。 川の横を歩く、水は遠いが場所が広いだけでいまは嬉しかった、そのことが寂しくもあった、白い光の群体がが鈍くゆらめいて、水底…

0528

嵐のようだなんて一度も思わなかったけれど、過ぎ去ってしまえば恐るべき勢いだったとしか思えないようなことがある。そろそろ今の生活が終わる。今日は暑かったのか、寒かったのか、わからない、上下左右から声が聞こえて、輪郭の裂け目があることに私はい…

0527

夜の奇妙な時間に一度寝て、夜更けに一度起き、朝に起きなおす日々を過ごしていた。今日は通常の型になりそうで、良かったといえば良かったことになる。ここまで書かないと悔しさに気づけない。日記だけは続けた方が良いと色々な側面から思うのだけれど、三…

0522

眠く、悲しく、それで明るい時間を終えていく一日が土曜日として定着しつつある。昨夜は友達と話していて、色々なことがすごく不慣れになっていた、黙ってしまう時間を聞いてくれることはとてもありがたくて、色々考えて話しているうちに泣いてしまうので電…

0521

最近は、脚が裂けていくイメージ

0520

終わってから図書館に行こうとしたら図書カードをなくしてしまっていることに気づいて、向かった文房具屋さんもしまっていて、そんな感じの日だった。頭は重いまま、返事もうまく書けないまま。最近初めて名前を知った花を探してみるけれど見つからなくて、…

0519

頭がぼんやりして仕方なかった。ケンコウな生活を繰り返していればケンコウになれるなんてやっぱり嘘だと思うよ。遠い遠いものがゆらりゆらりと揺れるのを眺めているような日。足の親指ってとても人体っぽいと思う。洗うことが私の割り当てで、浴室、足元に…

0518

液晶の中に風船が飛ぶ。わたしの体が生まれた日を、わたしの体のない世界で祝われるのは何だか不思議なことのような気がした。 そういえば半年くらい前、わたしは十年ほど前から持ち運んでいたことを打ち返していて、十年後くらいにわたしの知らないところで…

0517

靄のかかったような意識は先々への不安、記号を追い追い昼を越す。湿った空気、2時間の延長戦、昨日図書館に行っておいてよかったななど。日数は記号になって意味を失っていく、仮構の光を追いかけるように日々の上を滑落している、悲しくはない、呆然とし…

0514

前にも書いたかもしれないけれど、私の部屋は季節に少し遅れる。だから今日の気温が少し高かったことも、湿った空気が濃く流れていたことも、昼に部屋を出て初めて気がついた。天気予報は必要ないから見ていないせいというのもある。日付を見て、この時期に…

0513

やわ生温い空気を入れ替えようと窓を開けたら、流れ込んできたにおいの確固たる輪郭に息苦しくなってすぐに閉めてしまった。町のにおい、というものはあるのだとようやく思う。かたい殻のにおいがする。本当のことだけで話をしようとしていた、やわらかなゼ…

0512

やっぱり夕方の空気は青くて泳ぐものだと思う。歩道橋、下には光が流れていて飛び込む(という想像)、夜がかき混ぜられている。明日ばかりが来る。

0511

眠かった。何かに強烈に憧れていた頃のようなにおいが部屋にして、これって一体なんなのだろうと思う。昨晩、着るシャツにアイロンをかけたら表面がのっぺりとしているのに驚いてしまって、それが当然だということに気づいてもう一度驚いた。それくらいの認…

0510

夢で見た山奥に、前にも夢で訪れたことがあるような気がした。最悪な夢を見たが最悪なのは意味だけで、目が覚めた私の眼裏を埋め尽くしていたのは圧倒的な憧憬と羨望でどちらかといえば爽快だった。そのせいか、何か知らない場所にいた気分で終わっていく今…

0507

自己紹介、をした、例えば好きなものの羅列のようなところには何を書こうとも自己紹介向きではなくなると思ってかわりに全然関係のない生活のことを書いた。説明したってわかってもらえるわけではない趣味の、何が悪いと思えるようになった。 話すのが遅くな…

0506

驚くほど声が重たい。久しぶりにペンタブを触った。今誤入力でおエンタメと出てきて、おエンタメ、良いな。相変わらず夕方のキッチンは嘘みたいに良い陽光、明後日写真を撮るらしいからそうか充電を、確認する。悪趣味の範囲、について最近考えることが多く…

0505

私にとって本、とりわけ小説を読むという行いには、どこか戦うことに近いニュアンスを含んでいるという気がしてならない。どうも娯楽という気がしないのだけれど、必要なことだと思う。それは役に立つからというのではなく、もっと例えば食欲的な何かのよう…

0502

追悼みたいだと思った。今度こそもう会えない人のことを考える。11月の午後を思い出す。あの日、晴れていて、穏やかだった。 外は青く、内は黄色く、ほの赤いバスタブに窓から外の青が差して影とも光ともなく染まっているのが嘘のように眼に映る。 晴れては…