2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

1031

明日が来て、明後日が来て、明々後日が来て、そのまま連綿と続いていくことの恐ろしさにすべてを塞いでしまいたくなる。

1028

視界が瞬いたと思ったら蜘蛛が歩いていた。廊下を出たら扇風機の一つ目がこちらをみている。

1017

踊ればいいんだと思う。声も出せなくなってこのどうしようもなくばらばらになっていく感覚を過ごしていくためには、踊ればいいんだと思う。

1026

私の星のことを考えている。今は明るい時間であるような気がする。靄のような色と薄氷のような光で何一つ輪郭がないから誰にも教えられない。空気は冷たい。今歩いている足元には細かい砂がさらさらと流れて、それをふむ私には薄らとした影とぼんやりとした…

1025

ずっと眠い。眠くて、こういった眠さはいつもなら夕方になれば冴えていくものであるはずだったのだけれど、一向に消えていかず、食事をしても眠く、転がって見れば曖昧な意識のまま首の後ろに接地した感覚だけが張り付いて、それもやがて失われていく。”現実…

1024

翳す木々はまだ硝子の緑、図書館で本を借りる。6月にいくはずだったマウスピースの点検にようやく足を運んで、特に何事もなく、次は破れたときになる。夕方にはひどい眠気がきて、寝ていたら割と割とな夢を見る。起きる。インターネットの人となんだかとても…

1022

空気は冷たく、気持ちは悲しい。このふたつのことに繋がりなどあってたまるかと思っている。お昼ご飯を食べていたらそれはあまりにも悲しいこと、体は嫌い、実在するというそのことが嫌い、早く煙などになってしまいたい、後悔、そういうことばかり。日記に…

1021

分裂していてほしい。 朝、今日は起きることができて図書館へ本を返しにいく。曖昧な作業は繰り返されず曖昧なまま流れていくこと、やっぱりあの手のルールとかマナーって、人間の不可能を補うためにあるのであって、人間に期待するのを諦めた人たちの共通理…

1020

大切なものを打ち砕くのはいつも言葉の粗さであって、大切なものを守るために間に合わせの殻を言葉で作る、守られるものはいつも柔らかく、輪郭を持たず、だから人には説明できず、可視のものとして提示できず、私にとってはずっとそれでよかったのに、誰か…

1019

朝の冷たさに私の手脚の手足の冷えることを思い出す。私一人幼稚園児でいられて本当に穏やか、ぺらりぺらり。

1018

古い建物、使い方のわからないエレベーター。雨の降りそうな灰色の重たさによく似合う45分間。 電車の口が開いた時、そこに両足を投げ出してみたく思うようなことも。子どもの国から追放された私の体をどこにも行けない私の心は置いていく秋の始まり、今朝を…

1015

何だかぐらつく1日だった。そういえば15日って目処だった、前は、そういうことを思って、やっぱり南の窓は光っているずっと好きなのは窓ではなく光の柔らかさのみ。宙吊りのままの作業、またおしまいになって、何も悲しくないけどそれを伝える上の人の気持ち…

1014

なんだか宙ぶらりんな作業の宙ぶらりん具合がさらに加速して、どんな気持ちで手をつけたらいいのかも分からないような気持ち、10月になっても暑いままだから良かった。コート買いに行かないといけないなと思う、こちらに帰ってくる前に2着しっかり駄目にし…

1013

ずっと眠い。キーを押しキーを押し、秋の日の、雨の日の憂鬱が頭をもたげてくる。今から日記に何を書けばいいだろうか。お昼にメロンパンを食べたこと?友達の夢に出たことだろうか。昔の人は、夢に出た方の人に意思があると信じていたらしい。こういう場合…

1012

日記を書かなくては。今日は10月12日、中旬と言ってもいい頃で、まだ私は半袖をきている。今日も一歩も外へは出ていない。家に誰もいないとわかればひとりごとが増えて、単純作業は気分が楽だが時間はあっという間に消えていくから少し困る。困るだけで済ん…

1011

仕事は忙しいというよりは単純に向こうみずな無理難題で、別にそのことは悲しくも辛くもないし(愉快でもないけれど)、でもそういうことをいうと嬉しそうに「よくあるよ」と言ってくる父親の顔は嫌いだと思った。忘れているなら仕方がないが、遠く過ぎ去っ…

1010

朝の街は静かで、散らかっていて、灰色の、水色の、白色の空気を吸い込みながら歩くと自然と気分は高揚した。こんなにも朝なのに、映画館という場所には人がたくさんいることに驚く。予感はあった。あったから、それでも今日しかなかったから、別の場所を選…

1008

予想もしていなかった作業が回ってきて、それはそれなりに楽しいことで、ずっと辞書と戦っているそのうちに、何かがおかしい。そう思って後から聞けば、今日は晩夏のように生苦しい暑さだったそうだ。まだ夏であること、それは良いことなのか、良いことだっ…

1007

朝起きて、支度をしてから始業まで寝てもそもそと働き、お昼を食べて休憩が明けるまでまた寝て、もそもそと働いてそれでもまだ眠い。外の空気が少し冷たいことに緊張もする。夜には地面が揺れて、そういえばそんな種類の危機もあったのだ、その危機で人は死…

1006

ずっと眠たく、血が濁っているかのような感じ、この怠さに浸っていたいのに窓の外はずっと晴れ、今日は平日、あー、あー。私はボールペンを失くす天才です。秋の気配がまだしないことは私の安心でもあり、急落する気温にいつか悲しくなるということ、それで…

1005

気持ちがめちゃくちゃだった。秋になるといつもこうだ。外は晴れていた、陽射しは、水色から白を超えて黄色へ、そして桃色から透明を通って緑色へ、最後には赤、青、もう蝉は泣かないのだろうか

1004

少し遅く起きた。意味はなく、ひっそりと休みを取っていた。いいお天気だった。本を読み途中まで見かけて長いこと放置していた映画をようやく最後まで見てからゴミ袋を膨らませ、うたた寝をした。そうだ外に行こうと思い立ち、ここは京都ではないのでどこに…

1003

誰かが叫んでいる。耳鳴り。吐き気がする 女のひとの白いふくらはぎが目の前にあって 影が反射している 食べ物は思っていたよりもずっと早くやってくる、透き通るきゅうりの香りと、レモンの鈍い残影 わたしは人を待っているので、この椅子には人が座ってい…

1001

9月は31日まであって、今日は27日くらいだと何となく思っていた。10月。感覚と日付がおおよそ近づいてきたのは、感覚が追いついたというよりは日付が形骸化したということの方が意味は近いように思う。台風の日。10月でもこんなに綺麗に台風は、く…