0427

はじめにはっきり目が覚めたのは6時半だった。アラームもつけていないのに、昨日飲んだカフェインのせいだろうかと思った。次に目が覚めたのは7時半だった。アラームもつけていないのに。それから何度か目を覚まして、体を起こしたのは11時ごろになってからだった。全体向けになるべく言葉が簡潔になるように謝った。誰にも私のケア役を担わせたくはなかった。

もともと予定していたので、いつか通った駅まで行って、ひとり芝居をふたつ見た。芝居を見るということがどういうことなのかがわたしにはわからなくなっていて、だからわからないまま声を聞いたり足の歪むのをじっと見たりしていた。普段こんな距離で人間を見たりはしないよな、と思いながら見た。終わったときには何かが鮮やかに焼き付いていて、それは不思議とわたしにとっての安心だった。

ひさしぶりに趣味の無益な発声練習をしたら、この手の発声がぜんぜんできなくなっていて愕然とした。なんだかんだで1ヶ月くらいしていなかったのだから当たり前ではある。