2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

0930

ざりりと過ぎていく一週間を見送って、一区切り、泥と砂利に塗れた足でたつ鳥の羽がしたがって薄い擦り傷だらけ、空中に投げ出される来週以降への不安と着地する週末への安堵が、楽しみがアトラクションにはならない実感で足元まで迎えに来てくれる。もうひ…

0920

台風が過ぎていく。横になると、どちらにこの星の中心があるのかを何秒も見失ってしまう。耳の奥の三半規管が平衡感覚を司っているときくが、気圧の上下にやられてしまったのだろうか。それが星に居つくための器官ならまさしく体の中心といえるだろう、体の…

0919

台風が来ている。強い雨が降ったかと思えばざらついた晴れ間が覗いて、低気圧で頭がずっと痛い。スタジオに行った。もうきっと使わなくてもドラムを叩いた。大きな声を出した。夏が始まる頃から週に一度か二度来ていたここは、来月から値上げするらしい。 例…

0918

台風が来ている。豪雨と晴れ間の間で久しぶりにストレッチに出る。虫に遭う。逃げる。外に出る。 図書館に入ったらなぜか海の匂いがした。外に出たら雨が降っているのに、傘を持っているのに傘をささない人をふたり立て続けに見た。電車に乗ったら液晶広告が…

0917

台風が来ている。もう4年も前になる、荒天の予報で一部が中止になった公演を思い出す。手元ですぐに読める場所に脚本を今も持っていて、ひさしぶりに最初から最後までを読んだ。その人が書いたことを抜きにしても大好きな脚本だった。稽古場に入れる喜びにあ…

0915

本心の使用を希望したいような半分ビジネス的のメールやリプライが最も言葉が難しい。極めてドライに、それでも思うことを偽装しない言葉を選ぼうとすると、空白に向かって手を伸ばしているような感覚になる。たとえばあの時、忘れなくても体からはきちんと…

0914

頭はまだずっと痛くて、仕事は緩やかなのが救いで、本はなかなか読み進められず、昨日久しぶりに長めにストレッチの時間をとったからか多少体が生き物として感覚を持っていたような気がする水曜日。金曜日にいきたい場所があって、行けるだろうか、許される…

0913

頭がいつも痛くて、自由になるなり寝てしまってこの時間になった。したいことやしなければならないことは山盛りあるのだが、頭が痛くて、でも平気で喋れるから不調なんて信じてもらえないのだろうな。でも退勤間際に話しかけてくる人が何を言っているのかわ…

0912

明日まともに働けるかなと不安になるような憂鬱に足を取られて、身動きが取れなくなるうちに悪夢のなかにいた。目が覚めたときあまりにも安心した。電気つけっぱなしの午前二時、三時、悪い夢の前よりも少し体が軽くて、部屋を暗くして寝ることができた。幸…

0910

昨日は季節の魔物に捕まっていた。うまく頭が回らないし、良くないことばかりを考える。体に鉛が巡っているような感じになっていって、誰にも言わずに20分休憩を取る。システムにさえ申告すれば許されるのはありがたいことだ。いつ早退を言い出そうかとぼん…

0907

知覚が崩れてしまいそうな緩やかな恐怖を伴う眠気もやがて去って、湿度の高い平日だった、火曜日だと思っていたのに水曜日がもう終わった。少し解れた感覚がひりつきに取り憑かれて軋む日中、午前、午後、 とてもこれは現在なのだという気持ちがあって懐古で…

0906

メモ:たぶんドラムに限らないけれど気づいたこと(いままで通過してきたいくつかのワークショップ風に)………⑴時間が複線化される。ドラムの譜面は当たり前だけれど口では歌えない。3つか4つの時間を意識の中で並行にすべらせていくことになる。⑵時間の解像…

0905

たぶんこれがなかったら夏を越えられなかったと思う、それは生きる死ぬ話までは拡大しないけど、 今であることがもっとも不思議で、続いている存在がほんの一瞬よりあわされるそのときに、浮かび上がる懐かしさの奥にまったく違う模様が見えること、それが嬉…

0903

駅の改札を通ったとき誰かがひどく泣いていたような気がするのだが、そのような余波の人は見当たらなかった。 過去と未来が混ざり合うような気分で純然たるいまが脈として連なり、いまはどこ、現在とは、懐かしいとも違いこれは紛れもなく新しいのに、安心だ…

0901

強い雨の気配が音に変わりいなくなってもまだ部屋から出られない椅子の上を過ごす時間はまさしく辛抱だった、中断には勇気がいるから条件を知りたくて電源を切る。渋谷の街は動くはずのないものが動いて、光りうるもののすべてが光り、音楽と音楽が絶え間な…