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危ないですので駆け込み乗車はご遠慮ください…………駆け込む私をイメージする 線路へ飛び込んだら四方八方からの光の海だ 質量に潰される可能性 後ろの人に突き飛ばされる可能性 地面そのものが揺れ崩れていく可能性 私の髪のくせに視界を遮るな よく晴れた日だ、かがやかしく(どうしてまた懲りもせずに電車に乗ろうとするのか)ホームの切れ端には吐き損ねた誰かの痕跡が、オレンジ色に濁っていて 帰り道に意味のない憂鬱が去来────(憂鬱に意味がないことに安心した)

神様は死んだ、という言い方は優しいよなあと、そのことばの含み持つなにもかもを理解していないままにそんなことを思ったりする