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元日はこんこんとねむった オセロでもう誰にも勝てず、運試しのゲームでは全勝した 今朝も起きるころには昼になっていた 降り注ぐものはみな白く、まっさらな気怠さが重力を甘くしていた 悪い夢みたいに、今いる駅の名前だけがわからなかった ぱちりと視線が噛み合ったとき、懐かしい匂いがした たぶんもう二度と出会わないもののことをこういうときにばかり思い出したりする 何度も