0105

昨夜、久しぶりに眠れない感覚を思い出した。眠れず、音もなく立ち込める不安と焦燥は過去や現在のあらゆる要素を吸い上げて肥大化していく。空気を破ろうと引っ掻いてみても何かが捕まるわけでもない。1年と3ヶ月前に読んでいたものを読んで、どうにか寝付くことはできた。

外は晴れていた。朝に少し歩いた。空気は冷たく、細かい光の粒子が流れていくようだった。朝と夜のどちらが澄んでいるといえるだろう。在り方が違うので比べることはできないのだけれど。仕事始めだった。色々な都合でのんびりと作業をさせてもらえてとてもありがたく、けれどそうしている間にも気分は落ち、思考は落ち、最終的には判断を後回しにして手だけは動かしてどうにか進める有様だった。運が良かった。