0804

相談室の面談だった。半月に一度。何を話せば良いかと考えるにあたってこの2週間のことを思い出そうとするけれど全く何も浮かんでこない。何かあっただろうかと、日記を見返したり、カレンダーを見返したりするとなんらかはしていたようなのだけれど、記憶もあるのだけれど、実感らしいものが何もなく。先週、とても落ち込んでいた気がする。それももう実感がない。距離感も曖昧だ。何があったのだろう。真剣に考えていたと思われることばのひとつひとつがすでに馴染みが悪くなっていて、口にするのがはばかられてしまう。どうしてだろう。

話すとき、私は画面を見ない。聞くときもほとんど見ない。大学のそういう部屋に行っていた頃は水道管のあたりを眺めていたと思う。何を映しているのかわからないくらい反射の鈍った中途半端な曲線のことを思い出す。今日、現実的なことなど何一つとして行わなかった。