朝起きる。私以外の家族がみんなで朝食の卓を囲んでいる音が聞こえるから、喉が乾くのにも耐えて話し声と食器の当たる音を見逃すことも当たり前のように繰り返す。ロフトベッド。明かりをつけない朝方の部屋は水色。一通りの音が落ち着きかけると私は梯子を…
エスカレーターを漕ぐ兄弟を見たって泣かない図太さであったし、今はお盆に当たるらしい、初めからそこにあったみたいに夏が暑い。何度目かの「」最終面接。 分裂を続ける視界を、情けなく眺めている。ものものの端で埋め尽くされている部屋の端でないところ…
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