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頭がぼんやりして仕方なかった。ケンコウな生活を繰り返していればケンコウになれるなんてやっぱり嘘だと思うよ。遠い遠いものがゆらりゆらりと揺れるのを眺めているような日。足の親指ってとても人体っぽいと思う。洗うことが私の割り当てで、浴室、足元に広がる泡の黒目がみんな呆然としてこちらを見ている。見返しても目が合わない。無数の黒目。人に話せる理由のない悲しさを無下にしたくはないというだけの話。