「日記をさ、書くんだよね」「何を書けばいいと思う?」「どうだろう。今日は頭がとても痛かった」「南の部屋は眩しいくらいの晴れの日で、とても10月とは思えない生温さに冷房をつけながら仕事をしていた、嵐の前の静けさのように、今日も定時で上がった…
定時で上がった。とても久しぶりのような気がした。こんなにも温暖なのに日はもう暮れている。机の上の小ぶりなかぼちゃの色濃いリアリティ、世界の中心ですと言いうるだけの存在の自信。あなただけがくっきりしている。 少しだけ外に出た。仕事終わりの夕方…
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