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予期せぬ声と何かの予感、朝に返事して返事を待っている。今日は寒く、冬用の寝巻きを見つけ出せておらず、時勢に反して薄着でくしゃみをする。永遠に終わらないと思っていた作業に光が見えた、ほとんど他の人の声が作った、でもとても安心した。窓の外はずっと暗かった。慢性的に空腹でありながら漫然ともう食事をしなくても良いような気分でいる。

20世紀の戯曲家のエッセイを読む日が来るとは思っていなかった、なぜ一度も読むに至らなかったのかと思われるだろうなと思った、軽妙かつ思想や主張が見え、もう一つの現実のような文章が特に好きだった。下敷きの「へへへ」など。この戯曲家に限らず、昔は過去の人というだけで権威じみて嫌だなと思っていたけれどそうでもないかもしれない、社会のことを一度は傍に退け、一対一として出会うことはどうやらある程度可能らしいと気がついたのは、インターネットで出会った遊園地が好きな女の子のおかげ。そんなピュアな話ばかりでもいられないかもしれないが、程度の話もあるのだろうが。

体のことを考える。ありようについて考える。単語を一つ追うのにも座っていては収まりが悪い気がして部屋の中で立つ。この部屋があの部屋と違うことがわかったことは、私にとっては大きな発見の一つだった。