本心の使用を希望したいような半分ビジネス的のメールやリプライが最も言葉が難しい。極めてドライに、それでも思うことを偽装しない言葉を選ぼうとすると、空白に向かって手を伸ばしているような感覚になる。たとえばあの時、忘れなくても体からはきちんと通り去っていく痛みでありますように、五体満足で明るい場所にたどり着きますようにと言いたかった。耐えて文法の崩れないところで言葉を使った。部屋と外はやはり少し気候がずれているようで、今日が暑かったひか寒かった日か、知るタイミングはきちんとあったのに今となってはもう思い出せない。少し先の約束をする。
