0901

強い雨の気配が音に変わりいなくなってもまだ部屋から出られない椅子の上を過ごす時間はまさしく辛抱だった、中断には勇気がいるから条件を知りたくて電源を切る。渋谷の街は動くはずのないものが動いて、光りうるもののすべてが光り、音楽と音楽が絶え間なく入れ替わり立ち替わりする隙間に会話や会話にならない声がちらついてぐるぐる回る、鮮やかな色に顔を上げればチェーン店の反射であるときの軽い失望を踏み越えて、歩くことはいつもにつづく言葉を掴みかねている。あと3日を越えたらきっと書ける時間を過ごして、いつの間にかひとりで駅、帰りつく、怪我できないなと思えることは嬉しいこと。