0217

夜のベランダは冷たい海だった。地上を打ち抜く星灯りの鋭さに皮膚を削られながら、満月を少し過ぎた白い光が煌々と浮かんでいるのを見た。その輪郭は変わらずゆらゆらと燃えている。

夜、変な時間に寝てしまって夢を見た。