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私の星のことを考えている。今は明るい時間であるような気がする。靄のような色と薄氷のような光で何一つ輪郭がないから誰にも教えられない。空気は冷たい。今歩いている足元には細かい砂がさらさらと流れて、それをふむ私には薄らとした影とぼんやりとした質量があり、やはり輪郭がない。空と、空じゃない空気と、地面の区別はあまりつかず、早く液体のあるところにいけたらいいなあという気持ちもあまり定かではない気持ち。椅子の上に座っている私はずっと首元で吊り下げられる想像と一緒にいて、そういえば最初にそれを人に話したのは中学生の時で、塾の先生だった。私が多分人生で唯一懐いた先生だと思う。そういう話をしたら、私みたいなこと言わないでくださいよと言われたのを覚えていて、それはとても優しい回答だったということを今になって思う。今の私とあの時の先生はそう年が変わらないらしい。先生がやたら好いていたアニメを今少しだけみている。単純に話数が多いので、、最後までみられるかはわからない。