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ずっと眠い。眠くて、こういった眠さはいつもなら夕方になれば冴えていくものであるはずだったのだけれど、一向に消えていかず、食事をしても眠く、転がって見れば曖昧な意識のまま首の後ろに接地した感覚だけが張り付いて、それもやがて失われていく。”現実的”であることと”実体”のあること、それらはいっそ両立しえないと思うのだけれどどうだろう。そんなことを思いながら鍋を洗う。底はすっかりきれい、(中略)私は私の星に帰りたい。