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体がなければ病むことはできず、質量がないから私は病まないのだと言った顔がどんな笑い方をしていたのかもう思い出すことができない。笑っていなかったのかもしれない。あまり興味はなかった。窓の外は今もまだ曇りだった。わかるのは、体がなくても侵食されることはできるということで、破壊されることはできるということで、内臓や細胞の隙間がべたべたとしているのを不快に思いながら、文字の群が挙動を間違え出す点を探していた。一律に出力するなら余白が何か言ってくれるというのは嘘で、__________というのも嘘で、音がしない。代理させる音楽室が偽物の姿をしている。においだけは思い出せるかもしれなかった。埋まらない文字を全部飛ばしたらどんな文章ができる。一日間違えている。実装っぽいことができたかもしれない。それっぽいことが言えたかもしれない。最近やっと演劇、映像、その他の話を言葉を割いて人とできるようになっていて、あのときこんなことができていたらよかったのかもしれないなと思いながらも、私たちには?少なくとも私にはそんな時間はなかった、だから今できることでない方のことをあの時やっていたのは間違っていない、これは多分自我っぽいものなんだろうとか考えて、次にあの先輩に会ったら立体になったねと言ってもらえるかもしれない。