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クリスマスに早起きしなくなったのはいつからだろう。11時に起きた。外は光で白かった。そう遠くない地域では豪雪があるとニュースで言うが、まるで他人事のように見てしまうばちがいつか当たる(さまざまな事象を見るたびそのそれぞれに類するばちがいつか当たると思いながらずっと生きている、それはもしかしたら不要な枷であるかもしれず、また別の見るべきものから目を逸らすための機構として働いている可能性すらある)。図書館に行った。本を借りた。白い本と黄色い本。読もうと思って、近所の素性はわからないがあまり怪しくなく、程よく目立たないカフェに寄ってみたらラジオの音が大きくて、でも本はある程度読めた。ラジオでは高校の時の友人が好きだとずっと言っていた音楽家がパーソナリティをしていて、聞き覚えのある曲名がかかったこともあった。当時は誰々が好きな音楽に留まっていたものを今になって履修してみようかなと考えて、それができるかできないかの分かれ目に配信の有無が大きく関わることをぼんやり思ったりもする。全部個人の内側でだけ起こる事象。帰ったら妙に意識が鈍く沈んで二時間ほど寝ていた。11月に参加した公演の映像をやっと全部見た。鳴っていた言葉の一つ一つはあの日々に比べれば随分遠くなってしまったが、今のところ、あの体にいつでも立ち返ることができることに気がついた。好きな作品に出られて嬉しいなと単純に思った。