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発声練習に行った。この間よりは少しできた。休みの日に何をしていたかの答えの一つはこれなのだが、何のために?と言われるとかなり答えに困るので黙っている。そのうち作りたいもののためというのが第一で、つまり演劇のためではなかったが、ひとつには演劇を振り返るためではあったかもしれない。

暑かった。歩いて帰った。アイロンをかけていたら急に頭が重くなって、目が覚めたら雨が降っている気配がした。

私たちのクラスは最高だよね、の相似形の言説の全てに抵抗感がある。一方で、より多くの人にとってより多くの価値が認められるものにしか価値がないという尺度も嫌いだ。そのコミュニティにいるあなたがあなたのコミュニティを好きという限りにおいてあなたのその感情のみにフォーカスして私はその感情について肯定することができる。そもそもコミュニティが好きってどういうことだろうか。個別の人への感情、コミュニティが維持されているその仕組み、構成員同士の関係性、発生するやりとり、存在するならその成果物、何をもって? ということを私は聞きたくなると思う。ありふれているかどうかは何でも良いが、だからこそ特別に誇りに思うことには乗っかりづらい。あなたにとってそれが大切なんですね。そのことは私には否定しようはありませんし、あなたのその感情についてとても素敵だとも思いますが、私にとってそれが大切であるかは私の問題で、巻き込まないでほしいです。ここには私とあなたしかいないし、ここにたくさんの人がいても、たくさんの私とあなたがあるということを忘れることは恐ろしいことのように思います。どうですか。これまで所属してきたいくつかの集団のことが私は好きだけれど、それは厳密には集団が好きなのではなく、個々と個々同士の作用がもたらすいくつかの現象について好ましいと思っており、それらを総括して集団が好きという言葉を暫定的に使っているに過ぎない。みなさんのこと、好きです。