0519

起き上がっていられない日だった、気圧予報のアプリによれば気圧は1000hPaを切っていて、1000を切っていることの重大さは大してわかっていないのにも関わらず大変なことだと思った。

どうにか朝に起きたものの起き続けていることが困難、勉強机の下で横になっているうちに覚めているから突き落とされるようにすっかり眠ってしまった。嫌な夢を見る。小学校のような建物が出てきたけれど、一階は水浸しで私は追われていた。保健室にたどり着けなくて目がさめる。頭痛で起きていられない日はせめて、嬉しい夢が見たいなと思った。

体を引きずって昼食を食べる、3時から説明会と一次面接があったのだけれど出られる気がせず、しかしキャンセルの電話を入れられる気もせず、しばらく横になって、無理やり体を起こして、結局どうにか3時間を乗り切ってまた動けなくなる。気持ちが沈んでいるときには肺や心臓や身体中を巡る血液が、まるで鉛でも溶かし込まれたかのように重たく感じられるというのが私のささやかな実感だったのだが、こういうときの重さは圧倒的に肉の重さであって、内側はさほど問題なく動けるような気がするのに肝心の外身がまったくいうことを聞かない、聞かないというよりも聞けない状態になってそこに落ちている感じで、これはこれでどうしようもない。立ち上がっても立ちくらみで目の前が真っ暗、真っ暗なままリビングまで歩けるのが誰にも言わない私の特技だった。書いちゃったけど。

本を読んでいて、つまらない憎しみを向けられる描写で疲れてしまってやめてしまった。しんどい。なんかこう、しょうもない憎み合いとか蔑みとか、そういうものがしんどい。大切なもののためには争ってしまうかもしれないけれど、つまらないことで憎みあうことのない世界を本気で望んでいたいような、そんな気分になって。