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夜、ゴミを捨てるために少し外に出たらとても懐かしい感じがした。家族が寝ていたので、少しだけベランダに出て、手元にある詩を声に出して読むと衰えた喉の部分が引き攣るなんだかとてもそれで、久しぶりによく眠れた。起きたら昼過ぎで、だから皮膚科にはいけなかった。塗り薬はそろそろなくなってしまうけれどどうしようかな。処方箋をもらうだけなら平日のお昼休みに行けるだろうか。

先日買った気に入りのワンピースを着て明るい昼間を歩いていく、電車に乗ったところで少し頭がぼんやりしていることに気づいて少し後悔する、そのまま光の中を滑り降りていく。

少し懐かしい駅を降りれば穏やかなざわめき、以前はこの町でよく道に迷っていて今も多分迷うだろうけど去年の今頃に友人を連れ回したことを思い出しながら、少しずつ整頓されていく町の様相を見ていた、目的の場所は思ったよりもすぐに見つかった、目的のものは最後まで見つからないままだった。