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時々文字が読めなくなりながら朦朧とする日中を定時プラス三十分まで滑り落ちて、謝りながら退勤する。月曜日くらいからぼんやりと見始めていた映画をやっと見終わって、明後日返さなければいけない本はもう少しで読み終わりそうだから良かった。また布団に入れば目が冴えるのだろうな、どちらを向いていいのかわからないから不安なのだろうな、思考は過去へ過去へとみっともなく向かっていって、もう、というよりずっとちゃんとできたことなんてなかった楽器に久しぶりに触ってみたいような気がした。自分の醜いことばかり思い出して嫌だ。