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演劇を見に行った。今日見たものはあまり好きではなかったのでなぜ好きになれないかを考えていた。やろうとしていることは大事なことだと思ったし、反対に妥当性が大きな印象を占めているような気もした。具象劇で、最初の印象は学生時代所属していたサークルの文化で好まれそう、だった。入りの演出も格好良かったけれどあまり意味をなしていない気がした。映画の実際の予告編をスクリーンに流して、それから作中映画のオープニング、が反転して幕が落ちる。かなり格好良かった。でも別にこちら側が映画の内側であるということでもなさそうで、疑問だった。作中も映画のことがどんどん後景にひいていたのが余計にその疑問を増幅させたのかもしれない。情報の出し方も好きではなかったが、ではどうすれば「好き」だったのかがわからない。おそらくこれが一番大事なのに、一番大事なこれがわからないから困っている。急に感情を出されても困るだけなんだなということはわかって、令和になって文脈上の必要性なく男性を舞台上で脱がせるのをやめろと思ったり、登場人物が脚本に守られているなと思ったり、そういうあたりでも個人的な趣味からは外れていた。自分が好きになれるものをいくつか見つけて何が好きなのかがある程度はっきりしてから、受け入れられないことを受け入れられるようになってきたような気がする。程度にもよるけれど、好きではないものを見ることは大事だなと思った。