0501

職場の先輩とご飯に行った。自分について振られると何も話せることがないし、どういった話題をふればよいかわからないので行きの電車はかなり緊張したけれど、なんだかんだで色々な話を聞いて楽しく終わった。仕事の話とそうでない話を行ったり来たりすることがわかった。ただその中で、一時期仕事がひどいことになり毎日吐いていたという話を聞いて、これは遠回しに早く逃げろと言われているのではないかとも思った。最後に吐いたのも相当前になる気がするけれど、かなり嫌だった記憶があるし吐くまで仕事はしたくないなと思った。今どちらも元気そうで良かったと言うべきか。

シで始まる動物のミニチュアシリーズの大人向け商法の話も聞いて、これはとんでもないことだと思った。あれは小さい頃に憧れて手に入らないものとか、喪失として経験するものだと思っている。そういう穴のようなものが何か「わたし」的なものを形成する一要因だと思っている。そこを掘り返して埋め立てさせようとしているというのは、かなり人の根本的なところを揺るがす商法のような気がした。良いのか悪いのかはわからないけれど、大変なことのように思った。穴は充足されるだろうか。あるいは穴のままだろうか。あの頃あんなに遠かったものが300いくらから手に入ってしまうとき、あの穴の大きさはなかったことになってしまうのだろうか。それとも過去は過去として埋められないままあるのだろうか。自己認識にかかわる時間感覚まで問われている。どうしたらいいんだ。昔は昔今は今って言える人って、その上で昔のことはどう見えているのか聞きたい。