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人がいなくなることそのものがかなしいのは、世界の欠落がかなしいからか

椰子の木や、横断歩道、バイク、自転車、橋、信号機など、選ぶのが上手くなっていく。

何もできないのにできると言わなきゃいけないことそのものが不愉快。

もう実体がないから、大丈夫

家から知らない匂いがする気がする 蛇口はこんなに大きくなかった気がする 音が出るので締め切った洗面所で髪の毛を乾かすとき、鏡の曇りの向こうに消えていく自分は少しだけ良いものに近づいている気がするのに髪が乾いて、ドアを開け放したとき鏡の中に帰ってくる自分はやはり汚い顔をしている。昔聞いた曲は同じようには聞こえないらしい