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雨が降っていた。湿った空気が気分に重たく纏わりつくのに部屋はひどく乾燥していて洗濯物がよく乾く。とうとう手の甲までもがひび割れはじめた。雪が降るらしい。窓を開ければ空気が冷たい。芝居の映像をひとつ見終わった。あとひとつ見たらその劇団の本公演映像は全部踏破したことになる。なんだかんだ好きで、それからやはり一番初めに見たものが好きだったから、結局ここまで見てしまっている。やっぱり抽象化されたものが好きだ。限界のあるものの無限が好き。舞台のことは大して好きじゃなかったんだなって思ったはずだったけれどやっぱり好きだなって思うけれどだからこそ大して好きでもなくて、もうそれで引け目を感じる機会なんて訪れないのだろう。人生最後の夏休み。乾燥するから吹き出物の薬を止めていて、案の定吹き出物に覆われている頰のざらつきを見なくて済むから化粧をしない鏡を見ない生活は楽だ。みんな絵や文字を書いていてすごいな、と思う。日記に何を書くのかすら今日は困ってしまって、下書きというか、いつもはメモに書いてからコピーアンドペーストで貼り付けるのだけれどもう今日はいきなり書き始めてだらだらと書いてあれ、書けるんじゃんってどうなんでしょうね。気がついたら1時を過ぎてる。