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どこまでも物体的に痛む頭と顎のあたり、おそらく食い縛りが酷くなっているのだな、と目が開いてからぼんやりと取り戻されていく意識の中で考えた。本当は6時半に一度起きたけれど、人の賑やかに話す声が聞こえてまた起きるのをやめてしまった。考えてみれば変な話だ。

今日もまた朝は晴れ、夜に向かって雲が厚くなるような天気で、どうやら祝日らしい、公園へ続く道にほど近いわたしの部屋からは、ずっと子供の声が聞こえていた。

作業をしながら図書館の予約状況のページを何度もリロードして、状態欄の文字が回送中から受取可になるのを待った。すでに到着している本もあるのだけれど横着だ、できることならまとめて引き取りたかった。けれども結局間に合わず、それでも取り寄せた資料の送料の払込やら何やらで一度は外に出たかったので、諦めてズボンを部屋着のものから履き替えて、知らない間に染みのついているのに気がついたばかりのコートを羽織った。雨でも降っているかのように暗かったが雨の気配はなく、穏やかな気温にくるまれた公園ではいつにも増して家族連れが楽しそうに遊んでいた。そうか、と気がつく、祝日。あ

安いマニキュアはすぐに剥がれてしまう、いったんもう落としてしまわないといけないなと思う。今日はなんとなく気分の境界がゆるんでいるような気がする、家族の話し声や言葉の一つ一つが無意味に侵食してくるような気がして、愛想笑いもままならないようなそんな感じだった。