0601

つうと透き通っていくような今朝の日陰をくぐり抜けて知らない場所へ、流れていく、そういえば上りで通うのは初めてかもしれない。駅からほど近いと知っていながら案の定道に迷う。今日は設定ばかりだったからまだこれからで、ジェットコースターの上り坂を少しずつ這っている気分でいる。高いところから見た景色、人よりも折り重なる建物の方がゴミのように見えたこと、真っ青なこと、忘れないようにしたいと思ったこと、貼り付けられたままの片仮名で「ヌ」。西日。外に出るということは知らない匂いに包まれて過ごすことだと思ったけれど、部屋に帰ったらなぜかお香の匂いがものすごくした。