0504

いつもであればありえないような早起きをして電車に乗り、あれこれと乗り継いで静岡まで行った。目的は今日から3日間開催される野外演劇祭を見にいくことで、無事に駅につき、駅からさほど道に迷わず、とても良い天気のもと駿府城公園まで歩いて行った。とても明るくて穏やかなお祭りだった。柔らかに解体されている当たり前の様子は心地よくてこれはどこからが恐ろしいものだろう、風は涼しくて日差しは暖かい、ずっと緑で踏んでもいい緑、座ってもいい場所、周りの人の姿勢がゆっくりと解けていく時間、叫ぶ人が通り過ぎていく時間。

行きと帰りの電車の窓から色々な家が見える。このような場所に家がある人の暮らしはどのようなものなのかと想像してもわからない、誰のこともわからない、特殊ではないのに普遍でもないということが今更こんなにもわからないということ、じっと黙っていられればいいのにと思うこと、たまたま意図に近いことを読み取れたときの奇跡を見るみたいな呆然とした気持ちのこと、連帯感は幻想で、星と星の並びの中にかろうじて細い引力を仮定するようなこと、