0924

台風は当初の予報よりも大きく逸れた。実はあまり台風が来ない気がする地域関東平野、風の音ばかりが聞こえて愉快。実は微妙に寝坊した、理由はわからない。それから本をだらりだらりと読む。何度も何度も何度も何度も急かされるアップデートのためにそろそろデータを整理しようかと、携帯の中の写真を300ほど削ってみもするけれどそのままアップデートはしていない。午後、まただらだらと本を読んだり人の顔のようなものを走り書いたりするうちにやはりうとうとしてしまう午後。小雨の中を歩いて進路の面談電話、それから靴下を買って帰る。そのあと相談室の面談をした。思えばこの半月は寝てばかりの日々があったにしてはかなり色々なことがあったと思う。続けることという話をした。今までは半月に一度お願いしていたけれど、ここ数回の最終回らしさがあって、次があるのかという若干の不安と次いつにしましょうかの引き合いで、次までにはひと月あけてもらうことにした。どうせいつか終わる。

キッチンの方から母の悲鳴が聞こえた。それに引き続いてどたばたという音、鍋の蓋をしめる音カーテンを引く音。虫でも出たのだろうかと思う。妹のいる隣の部屋からは何の音も聞こえない。普段は紙をめくる音ですら聞こえるほどだけれど何の音もしない。私は私で聞こえなかったことにして、ぱちぱちとキーボードを叩いている。すこししてお風呂から上がり何も知らないふりの父親が様子を聞くのを盗み聞くと、どうやら出たのは虫ではなくて火だったらしい。それなら怒られないから良かったと思う、気持ちは10になるよりも前のままだ。