0602

きょうは晴れていた。日記に必要な情報、天気、できごと、それらへの感想。それ以外の、例えばぐるぐる考えてしまうようなことは、本当は日記には必要ない。

本当に起きられない。かつて4時に寝ていたころと同じような時間になってようやく目がさめる。今夜は窓もカーテンも開けたまま寝てしまおうと思う。なにもしていないのに慢性的な重みだ、頭がぼうっとして、鏡をのぞけば目が充血していた。一度外に出ようと思って、服を着る。無難に着られた気がして安心。ポケットwi-fiの返送もかねて、郵便局へと向かった。とうとう葉書用の切手を買った。1枚で63円、そんなだったっけか。明日か、明後日にでも葉書を出してしまおうと思う。近所にチェーンの雑貨屋さんがあって、そこまで足を伸ばした。安眠、のことを考えたときにこれはどうかと言われたことを思い出して、アロマオイルを買ってしまって敗北の気持ち。それっぽさに飲まれていく感じ、飲まれつつ到達できない感じ、昔ずっと感じていた劣等感と地続きにあるそれだ、目を背けて生きていけた何年間はやはりユートピアだった、引き戻される、ぐんぐんと引き戻されて、どこへも帰れない気がする。もう何も妬みたくないな、と急に思った。

漠然と、許されたいなと思うけれど、許されたところでどんな素敵が待っているというのだろう。許すや許されるが生まれる場所のことを考える。みんな眠っていて、目を覚まさない場所のこと。


きょうも人の気配に怯えて、部屋の隅で堂々と息を殺している。物音に怯んで、物陰に隠れて、時間を食い潰している。

人に会いたいとふと思う。会ったら泣きついてしまって嫌われるための最後の一手を打ってしまうだろう。ひとりでいるうちはわたしは最強で、でも誰か、少しでいいからどうでもいい話をしてほしい、わたしと。