0506

きょうも何もできずに一日が終わっていった、廊下に家族がいるときの部屋から出づらい気持ちが、きっとどこかにいるらしい昼間に外に出られない人の心情に演繹される 午前中に起きていられることが少なくなってきて、朝8時までに一度起きて言いつけ通りに朝食、歯を磨いて顔を洗って力尽きてしまう。昼にまた起きて、食事、そんなに面倒を見てくれなくていいのにと思う。後ろめたさだけが積もっていく。何もできないで、何をしているのかもわからないで時間が過ぎていく。少しだけエントリーシートに手を出したような気がするけれど、すぐに涙が止まらなくなってやめてしまった。変な条件付けがされているような気がして、早くときほぐしてやらないと大変なことになってしまうだろう。夜、お皿を洗えないくらいまで気力が低下して、変な時間に寝てしまったけれどこれは今までだって本当はあったことだった。だぶついた体を湯船に沈めるのだって随分ぜいたくなことで、左右の腿にくっきりとした黒子が合わせて3つあることを今日まで知らないで生きてきた。

今日は雨が降った。5月の頭に覚えのないような強い雨だった。東京ではずっとそうだったのだろうか、思い出すこともできないけれど、雷が何度も光って鳴って、まるで夏のようだった。夏のことは嫌いではないけれど、嫌だなと思った。何にだって悲しくなって、便利な感情だと思った。