0328

何かを書きはじめるのが怖い。日記は怖くない。SNSも怖くないというか、SNSに書くときはもう言葉があるので怖いとかではない。とっくに書き始めてはいても、初め直すのがいつも怖い。始め直す方が怖いかもしれない。過去になりきっていない自分の産出と対面するのが億劫だ。書いたからどうということもないのだが、そういう外的などうともなさとは全く無関係な内的なところに怖さはある。とても普遍的な話のはずだ。

今日は片付けの日だった。といってもずっと画面には向かっていて、これまでの細々した残り作業を片付けていた。今度の仕事で初めて同じチームに同期の人が入ることになり、これまでは比較されないことで逃れてきたいろいろから逃れられなくなってきたのを感じている。

例えばある時期までは確実に己にとって「普通」ではなかった環境を、「普通」ということにして、「普通」であるかのように振る舞い、それが本当に「普通」になってしまうまでのこと、自分の日常の範囲を書き換えていく過程で生じる「ふり」の期間のことをなんとなく考えてみる。これって私にとっての「普通」扱いで対外的にいいんだっけ、私に対してそれでいいんだっけ、一回そういうことにしてそれっぽく平気な顔して、平気じゃないけど平気な顔して、ごっこ遊び、そうやっていくうちに本当になっていく、嘘だったものが本当になっていく過程、そこを一番初めに違和感と一緒に踏み越えていく短い時間のこと、何かのふりをする、何かのふりをしてそのことを忘れるまでのこと。

昨日眺めた一瞬を反芻している。