0107

朝起きて、試験を受けた。小学校に上がるときに買い与えてもらって以来その上が整頓されていたことが一度もない机の上を、試験官に見せられる程度には無理やり物をなくして確認の時間中、この椅子も引けない作業スペースの狭さをどう理解してもらおうかと考えていた。試験は常に曖昧に進み、確信もないが落ちたとして何を詰め直せばいいのだろうと思いながら重たい接続で四択を踏み進み、即開示される結果によると合格ということになったらしくて安心した。外は晴れている。図書館に本を返したり借りたりしに出掛けて、それが今年最初の外出になった。なぜか予約の本が7冊もきてしまい、行けるだろうか、多分無理だろうと思いながら読む。なぜか植物の写真集を一冊借りていて、開くと毒々しい植物の微細が暴力的に色彩であって恐怖、逃げて白い壁が背後にあることは幸福なこと、自然は怖い、何もかも怖い、この世に怖くないものってあるだろうか。色々な不安が常にあって、それらがじわじわと連鎖して滲み出していく。紙の上で花が咲いている。あまりにも咲いている。