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シーツを替えようと引き剥がし、丸めたあたりで意識が固まってしまう。体の動きとうまく接続しなくなって、うずくまるようにして寝ているに近い状態で昼まで過ごした。ここ数日の妙な落ち着きのなさに祟られた面と、それ以上に気の沈む働きかけに二重三重に晒されているのが大きかった。

一幕だと思えば、と誰かが言っているのを読んだ。それができたらどれだけ良いだろうか、いつもいつも意識をすることを忘れてしまう、フレームの外に出ることを忘れてしまう。

手続きのことを思い出して説明をひらけばからだじゅうの気分があっという間に濁っていくみたい、呼吸が浅くなって足や首が痒くて仕方ないような気がする、手のひらから不自然に発汗する、一年半の間ただ偶然が拾ってくれるのを待っていただけだった、何一つ克服などしていなかった、そのことを今更に理解する。必要なものを印刷する、実家のプリンターには受け皿がなく、少し高いところにあるので刷り終わった紙はそのまま下に落ちることになる。ぱしん、と身も蓋もない音がして紙が散らばるのを、ざまあみろという気持ちで見た。これから遥々と続いていく憂鬱に対する、ただの気休め。

今日の間にしなければならないと昨日の晩に書き出したことはほとんど達成できなかった。