今日はちゃんと起きた。何をしたのかはあんまり覚えていない。雨が降っている。切り落としケーキを食べた。煮た野菜はおいしい。ほんとうの取り違えを見知った人がしているのを見ると悲しくなるのもまた己の傲慢、無知蒙昧のあらわれ。時間だけを食うような知能検査はもう何度目かもわからず、いつまでこれを繰り返すのだろうと不安がまたやってくる。何をしたのだっけ。今日のわたしはいったい何をしていたのだっけ。安物のキーボードを叩いた。カスタネットを見つけたから、トライアングルを持っていることも思い出した。お茶を飲んだら舌がぴりぴりとして、妙な無念。雨、雨止まない。電車の乗り換えを調べる。明日も早起き、できるか不安。印刷をしたい。口ずさむことをしたい。まだ壁を読んでいる。
