0716

昼まで起きられなかった。

図書館まで歩いた。学校帰りの子どもたちがはしゃいでいるのを見かける。いーけないんだいけないんだが生きて伝承されていることに驚いて、口語ってあっという間に古びてしまうイメージがあったけれど、子どもの言葉はそうではないのかしら。現在の強度が違ったりもするのだろうか。そんなことを考える涼しい日、穏やかに曇った日。

1日に3つ落ちても悲しまない。そういうことは、ツイッターではあんまり言わないようにする(言ってないことがあたりまえに山のようにある)。冷静になったら落ち込んでしまうから、あんまり考えないようにする。そうしていたって悲しい気分は煙のように現れて立ちこめる、椅子から立てば立ちくらんで、見えるということがわからなくなる そのおよそ1秒か2秒を廊下に逃がしてやる、平気な顔をする。

少し前に故障した家電の代替品がきた。近づくと家電やさんの真新しいにおいがして、小さかった頃を思い出す。何屋さんに行っても憧れと諦めの氾濫する通路を歩いていたこと。普通にものを欲しがる子どもだった、新しくて綺麗なものに憧れるなんの変哲も無い子どもだった。

意識を自分の輪郭に集めてみると、自分にも形があることがやっと分かる。机、箪笥、本棚に布団、わたしの体を取り囲むありとあらゆるものが乾いているのか濡れているのか、触覚には判別がつかない。