0716

最近はまたよく聞こえるようになった気がする 白い壁が目を焼いて建築は残像になって、あの夜雨が降っていなければわたしはたぶん公園にいた………

もう何年か前から前がどちらかわからない、わからないのに最も大きな一般論に従えば窒息してしまうことだけがわかっていて、立ち竦む、三連休の最終日はいつもそうしたいと思っていたみたいに部屋の隅で三角座りになって呆然としている。食べることも寝ることも罪悪感があって、服を着ることにも、屋根の下にいることにも、悪いことをしているような気持ちになって、三角座りをしている、活字の内容が頭に全く入ってこなくてあの冬のようだった、どうにかして意味を掴むためのノートに拙い字ががたがたと並んでいく(つたないときたないは一文字しか違わないね)何度も不規則に眠りはやってきて、いつも悪い夢を見た 目が覚めて真相へ辿り着く必要がなくなった代わりに隣にいた人の何もかもを忘れてしまう 小さな子どもを知らない川沿いの街で追いかける