好きなもののことを話すときはいつも命がけで、それなら話さなければいいのに、わかってほしい希望に縋ってそのときだけは死んでもいいような気持ちで、目を固く瞑って言葉を放つ、対立意見への擁護をいつもあらかじめ用意するからすごく苦しい、いつも居心地が悪い……

詩集をちりちりと破り捨てたくなる帰路が、誰にでもあるはずなのに誰にでもあるのにどうして悲しまなくてはいけないのか、それは数の多さとは関係のないものだからと何度も何度も言い聞かせるのにいつも悲しい、音楽が作れたらいいのにと思う、文章にも何にもならない気持ちの行き場が欲しかった(墓場?)フェードインする音と光で私は移動する、踊れたらいいのに、そのような表出は真っ向から真剣にただ祈りのためであることの、何ひとつ間違っていないはずなのに、ああはい笑で済ませられて、悲しい、