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twitterで舞踏家の方が「都会の人は身体が希薄だ」という趣旨のことを言っているのを見かけて、同じ意味である可能性の方が低いけれども自分もそのように思うなあなどということを思った。私の場合は周囲の人の体の希薄さについては分からないが、自分の体のない感じならよくわかる。以前住んでいた場所に遊びに行って帰ってきた後の数日間だけ、魔法のように私の体は実体のようなものを得ている。部屋の広さ、体の重さ、あちこちにあるあらゆるものとの位置関係、引力、それらとは何も関係なくてもあるということが分からない。立つ練習、私にこの部屋の広さがわかるかということを1ヶ月くらい思い出したときにしていて、それはただの遊びなのだけれど、状態の選択肢が少し広がることがあるならそれはそれで愉快なんじゃないかとも思う。